ぐりふの隠れきっていない隠れ家

宇奈月黒部ルート(その1)
2014年10月29日

まさかのまさかでやってきました、また富山

富山地鉄の新魚津駅

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JRの魚津駅を見る

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滑川方面

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宇奈月方面


富山地鉄の新魚津駅から向うのは

宇奈月ヽ(゚ω゚)ノ

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新山彦橋

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やまびこ展望台から山彦橋へ、そして再び先ほどの新山彦橋

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新山彦橋

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宇奈月温泉街

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この先に行くと宇奈月ダムの資料館があるんですが、今回は時間の都合上行かずに黒部峡谷鉄道の宇奈月駅へ、そんで黒部峡谷の奥へと向かいます

黒部峡谷は日本一の深さを誇るV字形の谷で、黒部川が立山連峰と後立山連峰の間を流れて浸食し形成した峡谷です。最も深い場所では1300mにもなります
急峻な峡谷の為、昭和にまで人が入ることがない秘境、人が入るようになったのはダム建設などの工事の為に鉄道が敷設されてからになります。中部山岳国立公園に含まれていて国の特別天然記念物・天然保護区域及び特別名勝に指定されています。

その黒部川は全長約86km、源流は北アルプス中央にある鷲羽岳で標高差3000mを流れる川。黒部峡谷流域の平均斜度は36度と非常に勾配が強くて30度~45度の部分が全体の70%、流域は豪雨豪雪地帯で年間降水量は4000m以上もあるため水量も多く、さらに河川勾配が平均1/40と急で流れが速い川です。 その流れの速さや勾配などから流れる土砂量も多いので、ダムに堆積して堆積物放出時に問題になったりしてます(ダムに堆積してしまうとヘドロ化するらしい)
大雨で土砂崩れや川の氾濫などもあり最近では平成7年に大きな被害が発生しています

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宇奈月ダム

黒部川水系で唯一の多目的ダムで高さは97.0m、1979年着工で2001年に完成、出し平ダムとの連携排砂も行っているダムで宇奈月発電所もあり、下流の愛本発電所にも水を送っています
宇奈月発電所は2000年(平成12年)には発電開始、愛本発電所は1936年(昭和11年年)に発電が開始されています。

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新柳河原発電所

1993年(平成5年)に発電を開始、宇奈月ダムによってダムの底に沈むことになる柳河原発電所の代替として建設された発電所で、
湖上に浮かぶ城をイメージして建てられています

黒部峡谷鉄道はもともと電源開発に伴う建設資材や作業員の方を輸送する為に敷設された鉄道で昭和12年に現在の終点である欅平まで開通。しかし、今まで人の入らなかった秘境の黒部峡谷を走る鉄道ということもあり、一般や地元からの一般利用を望む声が大きくなってやむを得ず命の保証をしないことを前提条件として一般の取扱い(便乗という形式)を開始
その後、さらなる乗客数の増加と地元の強い要望から昭和28年11月に地方鉄道法による営業の免許を受けて昭和46年5月には黒部峡谷鉄道へとなりました

ということで今も工事関係者の方々が利用されています。
駅数は10駅ですが一般人が利用できるのは宇奈月、黒薙、鐘釣、欅平の4駅のみ
沿線は道路などもないので車の往来も不可能、だからなにか起きてしまうと…というか今では観光鉄道として言われてますけどそもそも工事関係の鉄道ですし、地質的な事もあって土砂崩れや洪水などの恐れが大きく、天候が悪化すれば運休になることも
1995年7月には大雨で黒部峡谷鉄道が8か所土砂崩れ等によって4ヶ月もの間不通に。その時には欅平の奥にある名剣温泉の露天風呂と源泉、唯一黒薙駅からアクセスできる黒薙温泉の露天風呂等も流されてしまいました

まずは黒薙駅で下車

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駅名板

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宇奈月方面

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欅平方面

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黒薙温泉への道


駅から黒薙温泉へと向かいます

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そしてこの道のメインスポット

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落石の恐れがあるので立ち止まらずに速やかに渡って下さいという注意書き
斜面というか岩壁から水が流れてるし落石がいっぱい転がってるし最近崩れたような感じもするしという場所をそそくさと通過してさらに奥へ向かうと黒薙温泉に到着

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黒薙温泉


黒薙温泉は黒部峡谷最古の温泉で宇奈月温泉の源泉になります
川を覗くと水がめっちゃ綺麗…

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温泉には入らずにそのまま黒薙駅へ来た道を戻ります。

資材運搬等や工事関係者用の黒薙駅への通路。一般の人はよっぽどのことがない限り利用できません

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水路橋

上流のダムから新柳河原発電所への送水管、下に見える川は黒部川の支流である黒薙川
この黒薙川上流には北又取水ダム、新黒薙第二発電所、黒薙第二発電所、二見取水ダムがあります
黒薙第二発電所は1947年(昭和22年)に発電開始、新黒薙第二発電所は2012年(平成24年)に発電が開始された黒部川水系で最も新しい発電所です

駅に近づくと後曳橋が見えて列車が通過中

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後曳橋の下を見てみたけど…

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深い(==;

後曳橋も送水管と同じく黒薙川に掛かる橋で峡谷の中で一番峻険な谷にかかっていて、高さは60m、長さ64mになります
その深さに驚き思わず後ずさりをするということから後曳橋という名前がつけられたそうです。

よくここに橋をかけましたね…

黒薙駅に戻って列車を待っていると黒薙温泉方面から人がぞろぞろぞろぞろとやって来ました
往来時に数人すれ違ったけど遥かにそれを超越する人の数。全員あの温泉の中に居たのか…
とはいえ時間的にほぼ全員が宇奈月方面に乗って行って行かれましたが、僕はさらに上流へと向かいます

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